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株式会社テクノエーピー 放射線・放射能測定装置 設計・開発・販売
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 Q & A


Becquerel Monitor (パソコン用ソフトウェア)

 【対象機種】
TS150B
TN300B
・TS100B
・TS100B-15(アドオン付き)
・TN100B-15(アドオン付き)


質問 測定画面上の測定情報の下限値と検出下限値、測定値の値の違いは?
回答 下限値

(Bq/kg)

水などのような密度1の場合水1に対する重量比が1の場合)の検出下限値を下限値とし、測定時間に応じた適切な数値を入力します。

単位はBq/kgです。

「下限値」で指定した値は、密度により換算して、測定対象試料毎の「検出下限値」を算出する必要があります。

本装置では、「検出下限値条件」を「下限値/重量比」と設定している場合、「検出下限値」は、「測定対象重量」を入力することで自動的に算出されます。

検出下限値

(Bq/kg)

オプション画面の「検出下限値条件」で「下限値/重量比」と設定している場合(初期設定)、「下限値」で指定した値を密度により換算して、測定対象試料毎の「検出下限値」を算出します。

(例)
「測定対象重量」が660g、「容器」がV-5(630mL)、「容器重量」が88gの場合、「下限値(Bq/kg)」を11.3Bq/kg、「検出下限条件」に「下限値/重量比」と設定すると、検出下限値は12.4Bq/kgになります。

算出方法は、以下のとおりになります。

検出下限値(Bq/kg) = 下限値(Bq/kg) × {1000g × 容器容量 0.63L ÷ (測定対象重量 − 容器重量)}

測定値

(Bq/kg)

測定対象における4核種(セシウム137、セシウム134、ヨウ素131、カリウム40)と、セシウム合算(セシウム137とセシウム134の和)の測定結果を「ベクレル値 ± ベクレル値の誤差」の形式で表示します。

単位はBq/kgです。

オプション画面における「測定結果表示」にて「判定により表示」を選択し、「判定条件」に達していない場合は、その時点での検出下限値が「不検出 < ベクレル値」として表示されます。

測定下限値は、時間経過とともに統計誤差が小さくなるため、減少します。


「下限値」の設定は、測定試料の密度と測定時間から推測されるセシウム137(Cs-137)の検出下限値を定義するためのものです。

また、測定結果の健全性(人為的なミスがないか等)を判断する指標にもなるため、測定時間に合わせた下限値の設定を推奨致します。


質問 スペクトルに色がついても、測定結果が「不検出」となるのはなぜですか?

(例)セシウム134(796 keV)に色がついても、測定値が「不検出」となった場合

[測定条件]
測定器:放射能測定装置TN300B
測定試料:一般食品
測定時間:20分
下限値:10.0 Bq/kg, 検出下限値:10.7 Bq/kg
判定条件:正味3σ(シグマ)以上
測定結果表示:判定により表示

[測定値]
核種名 放射能 ± 誤差(Bq/kg) エネルギー(keV)
ヨウ素131 I-131 不検出 36
セシウム137 Cs-137 不検出 662
セシウム134 Cs-134 不検出 796
カリウム40 K-40 不検出 1461
セシウム合算 Cs-134, Cs-137 不検出 796, 662

[スペクトル]

回答
本装置では、Bq値を算出するにあたり、スペクトルに対してまずピークがあるかどうかを判定しています(数Bq/kgというオーダーの結果を算出しなくてはいけないため、この判定感度はかなり高くしてあります)。

その後、そのピークが統計的な誤差が少なく(3σ以上)、検出下限値以上のBq値であれば、不検出ではなく、△△Bq/kg ± □□Bq/kgという表示をします。

今回の例では、「不検出」と表示され、スペクトルに色がついている状態なので、ピークがあると判定したが、統計的な誤差により「不検出」と表示されています。

統計的な誤差(σ)は、測定時間が長いほど小さくなります。


質問 放射能測定装置TS150Bで、セシウム134(605 keV)のみが検出されます。

(例)セシウム134(605 keV)が検出されたが、セシウム137は「不検出」の場合。

[測定条件]
測定器:放射能測定装置TS150B
測定試料:一般食品
測定時間:20分
下限値:20.0 Bq/kg
判定条件:正味3σ (シグマ)以上
測定結果表示:判定により表示

[測定値]
核種名 放射能 ± 誤差 (Bq/kg) エネルギー(keV)
ヨウ素131 I-131 不検出 36
セシウム137 Cs-137 不検出 662
セシウム134 Cs-134 39.0 ± 7.2 605
カリウム40 K-40 不検出 1461
セシウム合算 Cs-134, Cs-137 39.0 ± 7.2 605, 662

[スペクトル]

回答
次のような場合には、天然由来の放射性物質ではないかと考える必要があります。

1. セシウム134だけが測定され、セシウム137が測定されていない(不検出)
2. セシウム137よりも、セシウム134の測定値の方が大きい。

※(2012年5月現在、セシウム134:セシウム137=0.7:1であり、今後もセシウム134の割合は小さくなる

3. ヨウ素131が検出された。

また、ガンマ線エネルギーが近い為に、誤検出しやすい主な放射性物質を以下に示します。

● 鉛 (Pb)−214 (352 keV)ヨウ素 (I)−131 (365 keV)

● タリウム (Tl)−208 (583 keV)、ビスマス (Bi)−214 (609 keV)セシウム (Cs)−134 (605 keV)

● ヨウ素 (I)−131 (637 keV)セシウム (Cs)−137 (662 keV)

今回示した例は、「1. セシウム134だけが検出され、セシウム137が検出されていない (不検出)場合」になります。

例で示したスペクトルを見てみると、セシウム134のピークが605 keVにあるのに対し、セシウム137のピークが662 keVにありません。

このことから、天然に由来する放射性物質と考えられます。

天然に由来する放射性物質のうち、このセシウム134の605 keV付近に存在する妨害ピークは、609 keVのビスマス214 (Bi−214)と考えられます。


また、例で示したスペクトルにおいて、295 keV付近と352 keV付近にもピークが観測されていますが、この両方のピークは共に鉛214 (Pb−214)と考えられます。

以上のことから、この測定試料は天然に由来する核種を多く含んでいたと思われます。

本装置では、このような妨害ピークによって「検出」となる場合がございます。


質問 「機器設定書き込みタイムアウト」のエラーメッセージが表示されます。


 
回答
本装置の電源が入っていない可能性があります。

電源がONになっていることを確認して下さい。

電源がONの時、緑色のランプが点灯します

電源ON時、緑色のランプが点灯していない場合、本装置のACアダプターがコンセントから抜けていないか確認して下さい。

スイッチタップを利用している場合は、スイッチタップがONになっていることを確認して下さい。

 

質問 「機器初期設定に失敗しました」のエラーメッセージが表示されます。

回答1
本装置からのUSBケーブルの挿し口が変更され、COMポート番号が変更された可能性があります。

パソコン側の赤いシールが貼ってあるUSBポートに本装置からのUSBケーブルが接続してあることを確認して下さい。



納品時の状態。

PC側の赤いシールが貼ってあるUSBポートに、本装置のUSBケーブルが接続されています。

(COMポート番号の変更は、次の回答2を参照して下さい)
回答2
COMポート番号が変更された可能性があります。

取扱説明書の「ドライバーのインストール」の「COMポート番号の確認」を参照して下さい。

以下にWindows7の場合の手順を示します。

Windowsの「スタート」ボタン−「プログラムとファイルの検索」にて「デバイスマネージャー」と入力して実行し、「デバイスマネージャー」をクリックします。

以下の画面で「ポート (COMとLPT)」のアイコンをクリックして、「USB Serial Port (COM番号)」にて番号を確認します。



次に、Becqurel Monitorの設定を行います。

ツールバーの「表示」−「オプション画面」でオプション画面を表示します。

オプション画面上のCOMポート番号を設定します。

その後、アプリケーションを再起動して下さい。


質問 動作環境は?
回答
Intel系のCPUで、Windows 7, Vista, XP(SP3)、Excel 2003以降推奨。

画面解像度は1366×768(HD/FWXGA)以上です。

[全ての環境を保証するものではありません]

64ビットで使用する場合はインストール先フォルダへファイル書込ができるように管理者(Administrator)権限が必要です。


質問 測定データはファイルへ保存できますか?
回答
測定結果はExcel形式フォーマットにて保存できます。

またスペクトルデータもテキストファイル形式にて保存できます。
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